| 会計プログラムの詳細説明 |
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「会計が専門でない人のための会計の仕組み完全理解」 (1)プログラム設計の基本思想・視点 <徹底的に受講生の立場に立って> この研修のプログラム設計者である私自身が公認会計士でもなければ税理士でもない。経理部門で働いたことすらない。世の中の会計研修の殆どは会計の専門家によって行われる。会計の素人がそのような専門家の方の研修を受けると、会計の専門家であれば知っていて当然というような内容や用語で先ずつまずく。「ここでこんな質問をしていいのだろか」とためらっている間に、研修だけが進んでいったというような経験をお持ちではないだろうか。 このプログラムは会計が専門でない受講生の立場を強く意識して作られたプログラムである。プログラム設計者自身が会計の専門家でないから、素人がつまずきそうな所はじっくり時間を取るようにしている。また、経営分析指標についても素人が容易に理解できるように図をふんだんに用いて説明している。ただし、この会計プログラムは公認会計士の細かなチェックを受けているので信頼性に関する心配はご無用だ。 <多くのビジネスパーソンが会計の仕組みを理解していない> 企業の経営者も管理職も会計の仕組みが理解できてない人が殆どだ。「私は会計の専門家ではないけれど財務諸表は読めます」と見栄をはる人は多いが、そのような人に次のような質問をして答えられる場合は少ない。 1.借入金の元金の返済は損益計算書のどこに現れますか? 2.当期未処分利益は来期の財務諸表のどこに現れますか? 3.債務超過とはどんな状態のことを言うのですか? これらの質問は、会計においては基本中の基本の質問である。このような質問にすら答えられなくて、ビジネスを数字で把握することは難しい。もちろん、ビジネスは数字が分かれば出来ると言うものではない。しかし、ビジネスを数字で管理できてない会社で優良企業と言われる会社が少ないのもまた事実である。 <簿記の知識を使わずに会計の基本的な仕組みを理解する> このプログラムを作った理由は私のコンサルティング経験がきっかけとなっている。元金の返済は損益計算書には現れない。だから、借入の返済を約定通り行ってゆこうとすれば「利益が出てるから良い」では済まされないのだ。 当期未処分利益は来期の剰余金として貸借対照表の資本の部に積みあがってくる。事業はいい時ばかりではない。一度大きな損失が出て資本の部がマイナスになり債務超過の状態になれば、だれもお金は貸してくれない。だから、「利益が出て税金で持っていかれるくらいなら色んな物を買っておけ」などと言わず、ちゃんと税金を払って資本の部を充実させておかなければならないのだ。 こんなことを社長に分かってもらおうと思えば、会計の仕組みを理解してもらわねばならない。会計を深く理解しようと思って専門家に相談すれば「先ず簿記を勉強しなさい」と言われる。しかし、簿記の仕訳を勉強する所から始めたら、殆どの人が途中で挫折してしまう。 このプログラムの開発者の私自身、簿記はよく分かっていない。今まで多くの会計の本を読み、MBAまで行って会計を勉強したが、結局会計の何たるかはよく分かっていなかった。私が会計が分かったと思ったのは、自分の会社を設立した際に、損益計算書と貸借対照表とキャッシュフロー計算書をエクセルで作り、それをコンピューター上で3年ほど転がしてみた時だ。「売上が増え、売掛金と在庫が増えると、ここで金が足りなくなるのか」とか、「単年度の利益が剰余金として貸借対照表の資本の部に積みあがってくるのか」というような、財務3表の数字の繋がりが分かった時に初めて会計の仕組みが腑に落ちた。 この会計プログラムの肝になる部分は、この私の経験をベースに、財務3表を一枚の紙の上に並べ、会社を設立し借入をし設備を導入し商売をしてゆく一つひとつの取引を、自分自身で手を動かして財務3表の中に数字を埋めながら理解してゆくというものである。この作業を一つひとつ行うことによって、「眼からウロコが落ちるように」会計の仕組みが理解できる。 <このプログラムがカバーしないもの> このプログラムは、複式簿記、仕訳、原価計算、連結決算、デリバティブ取引、会計監査などの分野はカバーしていない。 (2)プログラムの特徴・狙い・受講効果 <財務3表の数字の繋がりから会計の仕組みを理解する> このプログラムの特徴を一言で言い表すと「財務3表の数字の繋がりから会計の仕組みを理解する」ということに尽きる。会計の仕組みが理解できれば、経営の要点も経営分析指標もキャッシュフロー・マネジメントも新会計基準も容易に理解できる。 <3つの特徴> 会計の仕組みを理解することができるので、このプログラムでは次の3つの分野においてもより深い理解が得られる。 1. 配当や役員賞与など利益処分と資本の部の理解 2. キャッシュフロー・マネジメントの理解 3. 新会計基準の基本的な考え方の理解 財務3表の数字の繋がりを追ってゆくと、処分する利益としての配当や役員賞与の取り扱い、そしてそれら処分利益と未処分利益の貸借対照表との関係が自然と理解できるように設計されている。 キャッシュフロー計算書は直接法と間接法を同時に取り扱うので、間接法のキャッシュフロー計算書における営業キャッシュフローが、損益計算書と貸借対照表の数字からどのように逆算されてゆくのかが手に取るように理解できる。 また、会社の値段の決めたかについても基本的な理解が得られる。会社の値段は会社が保有している建物や設備の値段で決まるわけではない。将来その会社が生み出すであろう現金(フリー・キャッシュフロー)の現在価値で計算されるという手法(DCF法)がベースになる。このようなM&Aの基本的な考え方も理解できる。 会計の基本的な仕組みが理解できれば、この5年程の間に大きく変わった新会計基準、つまり税効果会計、自己株式の取得(金庫株)、退職給付会計、時価会計、減損会計などの考え方が容易に理解できる。税効果会計の適用により、りそな銀行が実質国有化されるというような動きがあったことは多くの人が知っているが、税効果会計とは具体的にどのようなことを意味するのかを知っている人は極めて少ない。本研修プログラムは受講すれば、会計の素人であっても税効果会計の意味を人に説明できるようになる。 <受講効果> 研修の満足度は、研修が終了した時の受講生の顔を見れば分かる。本研修を受講して下さった多くの受講生がすっきりとした顔で帰ってゆかれた。「色んな会計の本を勉強してきたが、やっと会計が分かったような気がする」と言って下さる方が多いし、「もう少し自分で演習をしたいので是非この研修内容を本にしてほしい」と頼まれることも多い。 この会計研修は会計が専門ではない管理職や経営者の方を念頭に設計したものであるが、ある程度の知的レベルさえあれば新人研修にも適している。何社かの新人研修でこのプログラムを実施したが、中には営業希望や開発希望だった新人がこの研修を受けて配属希望先を経理に変えた。現在の会計の仕組みの基本は15世紀のベニスの商人によって始められたものだが、ゲーテをしてノーベル賞級の発明だと言わしめた会計の仕組みの美しさに魅了されたのかもしれない。 受講効果判断の参考資料として受講生から頂いたメールを紹介する。「私は何度か本で会計の勉強をしかけては挫折してきましたが、昨日のメソッドで、はじめて会計の仕組みの全体像がつかめた気がします。今期から、広報に加えてIRも見ていかなければいけない立場になり、来期に向けさらに責任も重くなるのに会計オンチで気が重かったのですが、これで少し自信がつきました。昨年、数十万円も払って受講した某大学の講座よりはるかに有意義であったことを心より感謝いたします。」 (3)プログラム実施のポイント 財務3表の構造を図で分かり易く理解した後、受講生に手を動かして数字を記入してもらいながら、会計の仕組みの基本パターンを何度も何度も繰り返し演習してゆく。答えを教えるのではく、先ずは受講生に自分で考えてもらうようにすることにより研修効果を高めている。社内研修として行う場合は、研修生同士がお互いに助け合いながら落ちこぼれなく理解するよう運営を工夫している。 以上
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